【買う必要無】アサヒ『生ジョッキ缶』バーテンダーが分析。そんなに売れてるの?

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自分には『生ジョッキ缶』の良さがわからず今からゴチャゴチャ言いますが、誤解の無いよう断っておきます。自分はアサヒスーパードライとクリアアサヒ、めちゃくちゃ飲んでます。日本のビールユーザーのトップ群にいることは間違いないです。好きです。

 

こちらの【アサヒ】スーパードライ『生ジョッキ缶』が発売されたのは2021年4月6日。

自分が初めてこの製品を飲んだのは2021年8月6日のことだったようです。お客さん宅で宅飲みをした際に頂きました。

そこで初めて希少な缶ビールが発売されて品薄商品だということを聞きましたが、それまで全然知りませんでした。

それ以降すっかり忘れてましたが先日たまたまコンビニで見かけたので、改めて買ってみることにしました。

そして改めて飲んで、買う必要無しと再認識しました。ただの飛び道具。

え。そんなに売れてるの?数量限定生産だから品薄ってだけでしょう??

グラスを使わない泡と飲み口

この缶ビールが通常のスーパードライと差別化している点って、“グラスを使わない”泡と飲み口ですよね?

グラスを使えばどちらも解決出来るので、“グラスを使わずに”ということが一番のウリのはずです。注ぎ方を調べてグラスを使ってもなかなか綺麗に泡が作れない方も、いらっしゃるかとは思いますが…

 

缶ビールをわざわざグラスに注ぐ人の理由は以下の点。

・見た目及び泡

・飲み口及びアルミ臭

(雰囲気)

以上のことから、この『生ジョッキ缶』の不要性【見た目・泡・飲み口・アルミ臭】の点からみて行きたいと思います。

見た目と泡

見た目に関してはどういった角度から「見た目」と捉えるかですが、まぁ変わらないと言って良いんじゃないでしょうか。

通常のスーパードライに比べてパッケージデザインが違うとか、泡が見れるという点はありますが、お気に入りの容器で飲めるワケではありませんし、グラス越しに黄金比率が拝めるワケでも、背の高い泡が作れるワケでもありません。

確かに、缶ビールをグラスに注いで作った泡より舌触りがキメの細かい泡は出てきますが、見た目的に綺麗な泡を作ろうと思えば、ただのビアタンに普通の缶ビールでも発泡酒でも作れます。

ビールの泡

動画でビールの注ぎ方を話した際の一枚ですが、ここでもスーパードライとクリアアサヒを使うくらい飲んでます!笑

ちなみにキメの細かい泡だと、写真のように容器の縁より持ち上げることは出来ません。サーバーからビールを注いだことのある方はわかると思いますが、コックを押して作ったキメの細かい泡は溢れてしまうのと一緒です。

そしてこのウリの泡ですが、冷やし過ぎると泡が出ないとか、泡の出が悪い時は手で温めたりとありますが、当然、その分温度は上がることになります。

アサヒスーパードライは、エクストラコールドだとか氷点下だとか言って売るくらい、温度を下げてギンギンに冷やした飲み方も推奨しておりましたが、この『生ジョッキ缶』のウリである“泡”は、温度を下げた状態では味わえません。

「飲み頃温度は4℃~8℃です」とありますが、その範囲の温度だと缶を開けてすぐ泡出てきたことありません。お客さん宅の冷蔵庫でも、自宅の冷蔵庫でも、店の冷蔵庫でも。

かならず手で回りを覆う必要がありました。

ただ、手で覆ってから泡が出てくるまでの反応の速さは早いです。なので、手で覆うくらいで泡が発生する温度帯であれば、この影響は気にしなく大丈夫でしょう。

もちろん4℃~8℃は飲み物として十分冷えていると感じられる温度ではありますが、個人的にスーパードライは8℃以下が良いです。

また、《泡が立つ=炭酸が抜ける》です。ビールにストレスが掛かっているということになります。

酸味や甘味の感じ方が変化もするので、味は人それぞれの好みではありますが、炭酸は抜けます。

アサヒスーパードライのように、のど越しで味わう・ガンガン飲む(って言ってるし…)・ぐいぐい飲む・キンキンに冷やして飲む(ってオススメしてるし…)・餃子焼肉唐揚げなんかと飲む…というようなラガービールの場合は、甘味や酸味の微妙な変化を味わおうとするシチュエーションじゃないはずです。

極端な言い方をすれば、温度が高くて炭酸が抜けているより、より冷えて炭酸が効いている方が求められる場面のはずです。

関係ない話ですが、市販のビールでグラスにキメの細かい泡をつくるなら、たまにプレモルについているオマケが結構いい仕事をします。

飲み口とアルミ臭

次に飲み口とアルミ臭について。

自分は缶ビールは缶のまま飲む人間です。自分はアルミ臭が気にならない人間ですし、なによりグラス使うのが面倒。

アルミ臭や金属の味がするのかどうなのかは人によって意見が分かれるところです。

専門家的にはアルミや金属の味がすることは無いと言われていますが、意識的な問題であろうがなんであろうが、感じている人間がいるのは事実。

なのでアルミ臭が嫌だからという理由でグラスに注いでいる方にとってはまず無理な商品でしょう。

実際、「ステンの味が移るから、モルトをグラスに注ぐときはメジャーのような金属は通さない」というバーテンダーや、一度スキットルボトルを通した酒と直接グラスに注いだ酒をブラインドで判断する方は知ってます。でもその人たちは缶ビールそのまま飲んでますww

自分はそんな繊細な舌を持ち合わせていませんが、この『生ジョッキ缶』は飲み口が広いせいか、通常のスーパードライを缶のまま飲んだ時より金属味を感じるような気がします。これは、普段飲んでいるスーパードライと比べて泡があったり、空気に触れている面が大きかったり味に変化があるだけで、金属味を感じているのは気のせいかも知れません…

こういった酒と化学論争は尽きません笑笑

そして、この「飲み口が広い」というのをメチャメチャ売りにしてますが、飲み口が広いからなんでメリットなのかが全然わかりません。

確かに飲み口が全開で広いので、自然と液量が流れ込んで来ます。無意識で吸い込みが良くなります。

ただ、普通の缶ビールの飲み口でもガンガン、グイグイ飲もうと思えば飲めますよね。だってそうやってグビグビ飲んで「クーーーッ!」とか、「プハー!」とか、「ゴキュゴキュ」ノド鳴らして、わざとらしいCMたくさん作ってるじゃないですか。

『ガンガンいける!』というキャッチコピーは=ピッチが上がる。本数が増えるです。しかもこの場合、自然に、無意識的にです。

当然消費量も増えます。売る側にとっては本数が売れて良いでしょうが、知らずにスイスイ飲んじゃって飲む側に良い事あります?

しかもこの『生ジョッキ缶』内容量340mlと、「サンゴー缶」と言われる350mlより、すこーし(10mlですが…)少ないのです。笑

販売状況

いやーしかし、本当にそこまで人気があるのだろうか。

客寄せ情報ではなく、もし全てが本当だったら凄い商品の誕生ですね。

転売なんかもされているというニュースを見ましたが、ホントだとしたら買ってるヒトは相当好きもんです笑

投資対象として注目されている酒と違って、ビールは賞味期限ありますからね。高い金出して買っても、飲むだけしかないでしょ。しかもよく知らない人からよく知らないルートで買ったビールをwww

自分が購入したのは都内ローソンで、10月12日の午前5時頃だと決済履歴が残っていました。

公式ホームページには以下のように記載がありますので、どーーーしても飲んでみたい方はこの発売予定日前からチェックしておくと良いかも知れません。

発売予定日
アサヒビール(https://www.asahibeer.co.jp/superdry/namajokkikan/qa/)

ちなみに自分が買った2日後まではそのローソンにありました。

 

なんかホントかどうかわからない販売状況に関する情報ですが、完全に踊らされたなー、自分も。普段コンビニでアサヒスーパードライなんて高級品は買わないのに、6本買ってしまいました。笑

 

最後にもう一回言わせていただきますが、アサヒスーパードライとクリアアサヒ、めちゃくちゃ消費してる自信あります。それくらい好きですよ(^^)

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