自転車で赤切符を切られたとき。その後の行動。

お悩み

自分は法律の専門家でもなんでもないので、法律があーだこーだという話はしません。
実際に自分が赤切符を切られた経緯と、その後どうなったかをお話します。

自分が交番に連れて行かれ調書をとられた際「え?これってこんなに長引くの!?出頭?罰金払うの?いくら?あーせっかくゴールド免許になったばっかなのにどうなるんだろー」ということが気になっていたので、その辺について自分の経験した実際の流れを書きました。

いろいろと不安になってしまう方もいるかと思いますので、参考や励みにでもなれば幸いです。

状況は 2021年・東京 です。

結論

「結局のところどうなっちゃのさ?」と思う方も多いでしょうから結論から申し上げます。

自分が犯してしまったのは「遮断踏切立入り」
処分は起訴猶予による不起訴処分。でした。
初めてゴールドに昇格した免許の降格もなかったです!

下記に挙げる【危険行為(15類型)】というのが自転車の取り締まり対象なのですが、平たく言えば危険な運転・人に迷惑を掛けかねない運転全般ということになります。

とは言え、対象違反してる人は山ほどいるわけです。
多くの場合は注意・もう1ステップ上でも警告で済みます。

しかし、この中でも自分の犯してしまった「遮断踏切立入り」そして「制動装置(ブレーキ)不良自転車運転」「酒酔い運転」は危険度が高いとして、注意を促されるだけでは無く、即取り締まられる可能性が高いようです。

危険行為(15類型)
・信号無視【道交法第7条】
・通行禁止違反【道交法第8条第1項】
・歩行者用道路における車両の義務違反(徐行違反)【道交法第9条】
・通行区分違反【道交法第17条第1項、第4項又は第6項】
・路側帯通行時の歩行者の通行妨害【道交法第17条の2第2項】
・遮断踏切立入り【道交法第33条第2項】
・交差点安全進行義務違反等【道交法第36条】
・交差点優先車妨害等【道交法第37条】
・環状交差点安全進行義務違反等【道交法第37条の2】
・指定場所一時不停止等【道交法第43条】
・歩道通行時の通行方法違反【道交法第63条の4第2項】
・制動装置(ブレーキ)不良自転車運転【道交法63条の9第1項】
・酒酔い運転【道交法第65条第1項】
・安全運転義務違反【道交法第70条】
・妨害運転(交通の危険のおそれ、著しい交通の危険)【道交法第117条の2の2第11号、第117条の2第6号】


取り締まられてしまった後は担当した方とご自分の態度次第な部分がありますが、赤切符切られたら罰金くらいは覚悟してしまいましょう。

赤切符を切られた経緯

16時頃だったと思います。
飯食って家に帰る途中で切られました。

先に書いた「遮断踏切立入り」です。

カンカンカンカンと鳴っていました。
完全に自分が悪いです。

分かってはいますが「いっちゃえー」と、そんな軽い気持ちで自転車ごと警報機のなっている踏切に立ち入ったわけです。

渡っている最中、ちょうど悪いタイミングで脇道から自転車に乗ったお巡りさんが現れました。
「やば」と思ってすぐ案の定、横断した直後に止められました。

ここからはその後の身の振りが決まりますので、とにかく大人しく従いましょう。
ゴチャゴチャ言うのはまずやめましょう。

端に誘導され「今踏切鳴ってましたよね?わかってましたよね?」みたいなことを言われ、とりあえず謝ります。

その後、どこで何してたのかなどを聞かれ、そのまま答えます。
口頭で注意されて終わりだろうくらいに思っていましたら、その場でいろいろと聞かれ始めました。

「ん?ちょっとまずい?」
と思っていたら、その後近くの交番に連れて行かれます。

なんとそこで調書を取られることになりました。

無知な自分にとっては「なんと」な出来事だったのです。

担当した警察は若い新人。
電話で指示を仰いだり、他の警察の指導を受けつつ書類を作成したり、やり直したりしてました。

結局なんだかんだと、これに2時間半くらいかかりました。
まぁえらい時間掛かってしまいましたが、感じの悪い方ではなかったです。

「○月○日に出頭してください」と言われ赤切符を受け取り、ようやく解放されます。

出頭日まで

出頭日は2週間後でしたが、その間二回電話が掛かってきました。
これは皆さんが該当するわけではありません。


○○警察署からの電話が来ていた時点でドッキリです。
掛けなおしたのち、また担当が掛けますとのこと。

再び掛かってきた内容
警察「出頭日いつになっていましたっけ?」
自分「○月○日です」
警察「もしかしたら変更になるかもしれません。その場合は前もって連絡します。変更は出来ますので」

という電話。

二度目
なんかゴチャゴチャ言っていたような気がするんですが、詳しく覚えていません。
調書に間違いがあって、発言の確認とその承認みたいな電話だったと思います。
(この件については出頭後の取り調べ時についても確認がありました)

出頭


結局日付の変更はありませんでした。
その電話があったような、なかったような…。

交通違反で取締りを受けた方の出頭場所は東京の場合、墨田分室(墨田区)か立川分室(立川市)になります。
自分は墨田分室でした。

行くまで1時間ほど掛かりましたが、この出頭自体はわずか1時間足らずで終了します。
もっと時間掛かるもんだと思ってました。

当日の流れはこのようになります。

実際の受付表

受付

まずは受付を済ませます。
受付は女性。

赤切符の提出と引き換えに、自分の呼び出し番号と上記画像の受付表が渡され、その後移動していく部屋など簡単な説明を受けます。

受付ですげーゴチャゴチャ文句いってるオヤジがいました。
(受付で言ってどーすんだそんなこと。)

あとは座って、渡された呼び出し番号が電光掲示板に光るのを待ちます。
到着したのは14時頃でしたが、自分以外には2人しか待っていません。
かなりシーーンとしています。
スマホいじって待ってました。

10分後くらいに「ポーン」という効果音と共に自分の番号が光りまして、光ったら最初の部屋【警察官調室】に移動します。

警察官の取り調べ

まずは警察官の取り調べになります。
ご年配の男性です。

自転車で止められたとき同様、心証良きよう大人しく真摯に受け止め反省しましょう。

まずは必要最低限の確認から始まります。
調書の内容確認、黙秘権があります、など。
一通りの書類上の確認が終わるといろいろ聞かれるわけですが、言ったことも行いも認めて否定していないので、取り調べられることがありません。

取り調べというか世間話とお説教でした。
「へー飲食店やってるんだ?バー?いまコロナで大変でしょ?」
「はい…そうですねぇ」
「踏切渡っちゃったんだねー。4時頃か。その時間だと子供もたくさんいるからさ。それ見てる小さな子達は『良いんだ』って真似しちゃうよ。お手本にならないと」
と、本当にそんな感じ。
仰ってることは何も間違っていません。
「はい…そうですよね。すみませんでした」
と素直に謝ります。

ホント一瞬で終わりました。10分掛かってないです。
「じゃあ次は検察官による取り調べだから。そこで処分が決まりますので」

と言われ、階段を登って今度は二階に移動します。

検察官による取り調べ

二階の待合所も一階と同じく電光掲示板が設置してあり、座って待ちます。

自動販売機がありましたので、茶を飲みます。

先ほどと同じく、自分の番号が光ったら所定の部屋【検察官調室】に移動します。
ここで処分が決まるわけです。

検察官は結構ご年配のオール白髪の男性。
まずは先ほどと同じく説明を受けます。

その後すぐに、さらっと自分の処分が言い渡されました。
「まぁ初めてですからね、今回は起訴しませんので」

ほっと一安心です。
先ほど同様、世間話とお説教、その後の説明を受けます。

その後と言うのは、3年以内にまた自転車で捕まると講習を受けなければいけませんと言う説明。
これは自転車の運転に関し一定の違反行為(危険行為)を3年以内に2回以上行った人が講習の対象となりますが、交通事故を起こして送致された場合も1回とカウントされるようです。

また、それを拒否すると罰金。ということ。

ちなみに。

講習:3時間 / 6000円です。
受講命令に従わなかった場合:5万円以下の罰金です。


対象となってしまった場合は大人しく講習を受けましょう。

終了・補足

この度簡易裁判所に出頭はしたわけですが、裁判は受けておりません。


受付

警察官の取り調べ

検察官の取り調べ
ここで自分は不起訴処分となったわけです。

仮に裁判を受けると言っても【法廷で行われる裁判ではなく、裁判官が書面審理で罰金を決める「略式手続による裁判」で行われます。】と、受付表に記載があります。

また、取り調べと言ってもドラマで見るような感じではありません。
オフィスの一角を、それこそオフィスパーテーションで仕切られたような一対一のブースみたいな感じです。
いわゆる取調室は高校生の頃に経験があります。
緑だったか赤だったかは忘れましたがどん兵衛と、ピノを貰いました。

今回は罰金もなく前科もつきませんでしたので、まぁ何事もなかったと言えるでしょう。

ちなみに罰金を支払うと罰金刑になりますので前科がつきます。

まだ若い方には職業選択の自由などその後の制限が出てきてしまいます。
前科がつくだけでチャリの犯罪のグレードがグググっと上がってしまい「チャリで前科とかダセー。ウケルー」では済まされません。
まぁよっぽど悪質、または悪態をつかない限り大丈夫でしょうが、裁量決めるのは向こうなので捕まった時には素直に反省して大人しくしましょう。

 

罰金は無かったとはいえ時間が拘束されるのは間違いないです。
自分の場合はその場で止められてから、解放されるでおよそ3時間。
その後、電話が掛かってきたりなんだり。
当日は、墨田区にある墨田分室まで出向くのに片道およそ1時間。
施設内で1時間です。

正直自転車で捕まってしまう人はタイミング・運が悪いと言えてしまいます。
鳴り始めてから踏切に走って立ち入る人、全然車通りのない赤信号をわたってしまう人(このケースで取り締まられる方も多いようです)
めっちゃたくさんいます。

ただ、今取り締まられていないのは逆を言えば運が良いだけなので、今後取り締まりが強化していく中、十分にお気をつけくださいませ。

自分はこの件で自転車乗るのが怖くなりました。笑
そしてすこし心が締まりました。笑

くれぐれも安全運転に心がけましょう!!


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