体質によって合わないお酒はある?体質によって飲めないお酒はある?

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お酒と身体にまつわる様々な説が世の中に出回っておりますが、この説を疑問に思っている方は多いです。
自分は「体質によって合うお酒合わないお酒はある。体質によって飲めないお酒はある」と思っています。

多くの方が、味や香りの好みは抜きに「○○○はなんとなく体質に合っていないと感じる」「飲むと赤くなってしまったり気持ち悪くなってしまう」そういうお酒はあると仰います。
皆さん、その原因についてはご存じでしょうか?

ここでは自分が考えられるその原因についてお話しさせていただきたいと思います。

考えられる原因
・お酒自体の主原料、副材料がアレルギーである可能性。

・醸造酒に含まれる成分、添加物を摂取することによってアルコールの消化、分解、処理が追いつかなくなり気持ち悪くなったり次の日に残ってしまったりする。

・実はお酒のせいではなく、特定のお酒を飲みながら食べがちだった食物の方にアレルギー反応を起こすものがあった。
アルコールを摂取することによってその反応を重症化、加速化させてしまっていたこと。


以上の三点が「体質によって合わない・飲めないお酒があると言える」自分の考えです。


アルコールアレルギーを持っている方々はそもそもお酒が飲めませんし、飲むこともないと思いますが、今回は人によって特定のお酒が飲めない、合わないということがあるのかないのか。
そういったことについて【お酒の性質】と【身体の体質】に分けてお話ししていきたいと思います。

お酒の性質

お酒には大別して【蒸留酒】【醸造酒】とあります。

蒸留酒

まず蒸留酒
蒸留酒は水とアルコール から成ります。
水にミネラルがあるように、蒸留酒にも水とアルコール以外の”成分”というのは含まれておりますが、基本的に中身は水とアルコールです。

このアルコールを得るための主原料というのはそれぞれ違います。
芋、トウモロコシ、麦という穀物もあれば、ブドウ、リンゴ、パイナップルなど果実を使う場合もあります。

こういった主原料自体がアレルギーであったり身体に合っていなかったりすると、体内に入ることによって気持ち悪くなってしまったり良くない反応が起こったりします。

なのでこれは体質に合わない・飲めないお酒だと言えます。

醸造酒

次に醸造酒
醸造酒は水とアルコール以外にも糖分やエキス分、添加物といった不純物が含まれております。

結論としては上記成分が体内に摂取されることによって消化、アルコールの分解以外の処理に追われそれが追いつかなくなり、気持ち悪くなってしまったり、翌日残ってしまったりという方がたくさんいらっしゃるということです。

例えばビール

日本のビールは「水、麦芽、ホップ」が主原料になりますが、それ以外に副材料の使用が認められています。
これが発泡酒になりますと、その他の添加物が含まれてきます。

他にも、海外のビールや最近のクラフトビールと呼ばれる部類に多く見られますが果物の皮(ピール)で香り付け、風味付けがされていたり、そもそも果汁自体が使われていたり、あとはスパイスが使用されたりもします。
また主原料自体に大麦麦芽ではなく、小麦だったりお米だったりが使われたりもします。

そういったものを合わせて使うこともあり、原料ももちろんですが、添加物や副材料によって良くない反応を起こしてしまうことがあります。

同様にワイン

黒ブドウ、白ブドウのみから造られる添加物を含んでいないワインもありますが、酸化防止剤等の添加物が含まれているワインも多いです。

あとはワインに分類されるシャンパン
シャンパンに含まれる炭酸が苦手とか炭酸を飲み過ぎることによって気持ち悪くなる方もいらっしゃいますが…今回そういったことは置いておきまして。
シャンパンは一般的なワインとは酵母も違います。
また、シャンパンの場合はドサージュ(リキュールで補充・補糖すること)が行われますが、こういったリキュールも身体に合っていなかったりすると、やはり飲めないと言えると思います。

そして日本酒

スーパーで売っている安いパックの合成清酒と呼ばれるものなどは本当にたくさんの不純物、添加物が入っているので、そういったものが摂取されることにより良くない反応を起こしてしまうことは大いにあると思います。

 

もちろん、反応の度合いは人それぞれ。自分はこういった部分では悪い影響が出ないです。

しかしこういったことからも、飲めないお酒・体質に合わないお酒はあると考えます。

とは言え。
たまに「発泡酒に含まれる添加物は有害だー!」「ワインの酸化防止剤は身体に悪いぞー!」と言ってる方がいますが、別に害ではありません。
というか害のない量になってます。
人によって良くない反応を起こす可能性こそはあれど、本当に有害なら販売してません。

身体の体質

次に、その人の体質、性質や行動の面からお話しさせていただきます。

先ほどから自分はアレルギーが原因だと言っていますが、実はアルコールを体内に入れるとアレルギー反応を重症化させてしまうということがあります。

何が言いたいかと言いますと。
実は飲んでいるお酒がダメなのではなく、そのお酒を飲む時に食べがちなもの。
自分に合っていないと思っている特定のお酒を飲んでいる時に食べがちなもの。
こっちの食べ物の方に実は原因があるんじゃないかということが疑えます。

皆さん、どこまで自分のアレルギーというのを把握、認識してるでしょうか?

昔から花粉症…猫…ダニやハウスダスト…そういったアレルギーを把握してらっしゃる方というのは多いと思います。

あとは食物アレルギーの中でも特定原材料に分類されるもの。
特定原材料として表示義務のある【えび、かに、そば、落花生、卵、小麦、乳】
この7品目は一般的に発症例が多く重症度の高いものが分類されておりますのでさすがに把握してる方が多いと思います。

また特定原材料ではないのですが、特定原材料に準ずるものとして表示が推奨されているもの(義務ではありませんが、表示した方が良いですよと言われているもの)
特定原材料に分類されるものほどではありませんが、同じく症例や度合いの強い21品目【アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン】
こういったものも今の時代は大体袋の裏などに書いていますので、自分の中でこの品目が怪しいなという疑問、あるいは正確にこの食べ物はダメなんだと認識している方は多いと思います。

ただ、それ以外にも食物アレルギーの原因食物となり得るものはたくさんあります。
病院に行って検査を受けますと細かい項目でアレルギーの原因食物がわかったり、それぞれに対するアレルギー反応の度合いみたいなものがわかったりします。

実際にこちらを受けたことのある方、これを把握してる方というのは少ないと感じております。
自分自身も受けたことがありません。

なので、本来であればその食べ物だけなら平気、実感のないごくごく軽度の食物アレルギーなんだけれども、知らず知らずのうちにその原因食物を食べつつお酒を飲んでしまっていた。
お酒を飲んでしまうことによってアレルギー反応を重症化させそのお酒のせいにしてしまっていた。
お酒が原因だと思い込んでしまっていた。

こういったことが考えられると思っています。

これは自分のことになりますが、自分は青魚とか甲殻類が大好きでよく食べます。
回転寿司や100円寿司に行ってお水、お茶を飲みながらいくら食べても平気です。
しかしちょっといいお寿司屋さんに行ってはお刺身やお寿司を食べながらお酒を飲みます。
大好きです!大好きなんですが…
当然一軒で終わらなく二軒三軒と行ったときに、一軒目に寿司屋(恐らく海老と鯖が怪しい…)で食べながら酒を飲んでしまってると手が赤くなって張ってる感じがあったり、顔が赤くなってしまったりということがあります。
普段お酒だけ飲んでて気持ち悪くならないんですが、気持ち悪くなってしまうことまであります。

そしてもちろん全然平気なこともあります。
(自分も検査を受けたことがないのでわかりませんが)ちょっと刺身を食べて位では実感がないので、これは自分にとって良くないものを食べていなかったり、あるいは食べた量飲んだ量ももちろん関係あると思います。

あとは体調の兼ね合いで免疫が下がっていたりということもあるでしょう。


逆に、そのお酒のジャンル自体はもしかしたら平気かもしれないです。
ただ結局何が原因か明確なことは分からないので、その辺は皆さんも気をつけていただきたいと思いますが、食べ合わせ飲み合わせが原因だという可能性は十分に考えられます。


本当にアレルギーというのは怖いものです。
年を重ねてから発症するということもあります。
自分が実際にお会いした方ですと四十歳を超えてから麦アレルギーになってしまったという方がいました。
その方はそれまで好きだったラーメン、パスタ、ビールやウイスキー…飲み食べできなくなってしまったようです。

自分自身も何年か前に、それまで花粉症はなかったんですが花粉症のような症状が出てしまったことがあります。
2~3シーズン続きました。
初めての花粉症だったので最初は花粉症だとわからなく認めたくもなかったのですが、間違いなくアレが花粉症だったのだと思います。
花粉症プロの方々曰くかなり軽症だったようですし、今はなんてことないのですが、そういうこともありました。

急なアレルギー発症などは自分でどうすることも出来なく、うまく付き合っていくしかないとは思いますが、皆さん体調と相談しつつ美味しいお酒ライフを送っていただきたいと思います。

今後も皆さんの身近にあるお酒に対する疑問、間違った認識等についてお話ししていきたいと思います。

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