芋虫の酒グサーノロホ(Gusano Rojo)を詳しく解説

グサーノロホ bar

ウチの店で良く飲む一本、グサーノロホ(Gusano Rojo)について詳しくご紹介します。
ここ数年で値段が高くなってしまいましたね~。


こちらはメスカル(Mezcal)というお酒のジャンルになります。
世界で最初のメスカルであり、世界で最も売れているメスカルだそうです。
その誕生は1932年と言われていますが、恐らくメスカルが定められるそれ以前にも同じような酒はあったのではないかと思います。

「メスカルはテキーラ(Tequila)と混同している方が多い」などと言われますが、メスカルと言う存在をご存じの方はむしろその違いはなんとなく把握している方がほとんど。
他に近い部類にソトル(Sotol)というお酒もあるのですが、それぞれの違いや製法、歴史等についてここでは割愛します。


こちらのグサーノロホ、注目すべきポイントは何と言っても中に入っている芋虫でしょう。
この芋虫こそが 赤いワーム【グサーノ(芋虫)ロホ(赤)】なのです。
生物が入っている酒は色々とありますが、その入れる理由はモノによりけり。

このグサーノロホは、その昔「このビンに入っているのはお酒ですよ。ちゃんとアルコール度数が高いお酒ですよ」と証明するために芋虫を入れたという説があり、グサーノロホはその名残をあえて演出している。
と言うのが一説。

また、別の説では他のメスカルと差別化を図る為に芋虫を入れたのが始まりという説があります。
ちなみにグサーノロホのアルコール度数は38度です。


この芋虫、グラスに出てくると幸運が訪れるなどと言われていますが、ラストの1~2杯まで出てきません。
今まで店で何本も空けていますが、出てくるのは毎回最後です。
ビンを逆さまにして芋虫を注ぎ口の方に持ってきて液量を多く出せば出てくるとは思いますが、説に従うのであれば最後に飲んだ人がラッキーなだけです。
そしてグラスに出てきたところでその人に幸運は訪れません。笑
少なくともウチのお客さんと自分には…

画像の状況は、毎回みんなで何杯も飲むお客さんがいて、芋虫は最後にみんなで食べようということでラスト1~2杯まで残しておいた4本です。


液体自体の味わいは、土っぽくスモーキー。渋みは強くありません。
飲みやすい38度ではないと思います。
酒としてみた場合クセは強いです。ハマる人はハマります。

パッケージに随分と可愛らしく描かれた芋虫は、噛むと「プチュッ」と弾けます。そしてコイツむっちゃ液体吸ってます。笑
芋虫自体の味は特になく、とにかくすげーメスカルの味がします。液体だけ飲むよりメスカル味が濃いです。
個人的にはあまり美味しいものとは思いません。完全にネタです。

この芋虫、結構ノリ良く飲める方でも”マジで無理な方”はマジで無理なようです。
見るのも「うぇ~」という方もいらっしゃいますので、取り扱いには十分ご注意ください。

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