スコッチハウス盛岡に行った記録

スコッチハウス盛岡 bar

結構なモルト好きやバーテンダーに知らない人は居ないであろう超有名なモルトの博物館が岩手県盛岡市にあります。
それがスコッチハウス盛岡です。
ここのページにたどり着いた方はスコッチハウス盛岡の存在を既に知っていて、お店について知りたくて調べた方がほとんどだと思います
場所が場所なだけに、興味がある方でも実際に足を運んだことのある方は少ないかもしれません。

自分は今までに2回訪れたことがあります。
最後に行った2019年にいくつか写真に収めてきたのが残っていたので、その時の記録をここに残します。

普段写真を撮ることは無いのですが、こちらは撮影全面OKらしく、店内の写真を一枚と飲んだボトルの写真を撮らせていただきました。

盛岡は、東北で仙台に次ぐ繁華街と言われています。とはいえ新宿の一角にも満たないですが、バーの数は多く、夜も結構遊べます。
朝までやっている飲み屋やラーメン屋、24時間の焼肉なんかもあります。

盛岡のオーセンティックバーとショットバーは全て行きました。
その他モロモロなお店もかなり行ったと思います。

 

スコッチハウス盛岡はバーと言えばバーなのですが、一般的なバーとは違います。
失礼な言い方かもしれませんがバーテンダーと言うより、超スーパーウルトラスコッチ好きのおっちゃんマスターとその奥様がやっているスコッチウイスキーのお店です。
ちなみに奥様も相当なウイスキー愛好家らしいです。

カクテルはありません。直接聞いたわけではありませんが…
というか、ウイスキー以外のボトルは見当たりません。

自分はすべてストレートで飲みましたが、ソーダ割・水割・ロックなどはやっていただけるんですかね?
すみません、これも聞いてこなかったのですが、以下に当日の状況とともに飲んだウイスキーを貼っていきます。

 

iPhoneに残っていた写真時間を見ると、入店はどうやら19時頃のようです。その日の一番客でした。
ちなみに、その前はホテルロイヤル盛岡にあるBar Hで飲みました。

入店するとご夫婦で暖かく迎えてくださいます。
そしていろいろとビックリします。
もっとバーだと思っていましたが違います。
独特の雰囲気で、どこか温かみのある家の一室のようでもあります。
外観も、駅から離れたところにある一軒家です。
しかしバックバーも”部屋”の中もボトルの数がものすごいです。

店主さん自身バーテンダーではなかったようで、勤め人時代の昔から収集していたコレクションを現在放出しているそう。
とにかくコレクターだったそうです。まだまだ尽きることはないでしょう。

バックバーの全面や壁にはオールドボトルがずらりずらりと並んでいますが、カウンターから見えるバックバー下側には比較的新しいボトルも見えます。
現行品のオフィシャルやボトラーズも扱っているようです。

見学がてら試しに来てみた方、あるいは逆にしょっちゅう行く方なんかは現行で良いかもしれません。
しかしバーテンダーとして、自分はここに来たからにはやはり飲むべきはオールドでしょうか。


バックバー前面に並んでいるボトルは、値段の見当もつかないようなボトルだらけです。
お金をいくらでも払える方は別ですが、値段は絶対聞いた方が良いです。
平気でショット1万、2万…と出てきます。
自分は気になるボトルを見せて頂き、恐る恐る値段を聞いて注文していきます。

一杯目に注文したのはこちら。

飲んだ順番や味は覚えていません。
写真の時系列で一番最初の時間帯に撮影していました。

バーテンダーを始めたばかりの頃は飲んだ酒を写真に収めたり、味の記録をつけたりしていたのですが、ある時必要性を感じなくなり辞めました。
特に二度と出会わないような酒は「その時美味けりゃ良いや」と思っています。
これからはいろんな場面でブログ用に写真を撮るようにしたいと思っていますが、とにかくここでの写真が残っていてよかったです。

客は自分しかいなかったので、いろいろお話してくださいました。
自分でお酒はある程度知ってますみたいなことは言わないのですが、今後のセレクトをスムーズにする為にも「オフィシャルは飲んでる。ボトラーズやリミテッドも結構飲んでる。バーテンダーをやってる」と話しました。

酒を眺めつつ、マスターと酒の話をしつつ、二杯目に選んだのはコチラ。

これも味の記憶はありませんが、色は薄く見えますね。笑

こちらのお店は『スコッチ・オデッセイ -1971特級時代を思う-』と言う書籍を手掛けています。
確か店内でも売っていたはずです。

昔知り合いのバーで見せてもらったことがあります。
スコッチハウス盛岡が収集したボトルに関する記載が載っています。

盛岡市下ノ橋町のスコッチウイスキー専門バー盛岡スコッチハウスが編集した「スコッチ・オデッセイ」コンプリート・デシションが刊行された。30年以上かけて収集した1970年代から80年代中心のスコッチ役1200種の半数余りを収録した。2014年以来の改訂で第4版といえる内容。県内外の愛好者の人気を集め、これまでに7千部を発行した。ボトル写真のうち約100枚程度を入れ替えたほか、収集のエピソードなどをつづった新作エッセーも加えた。同店の関聡子さんは「コレクターの頭の中が見えるような本。蒸留所トブレンド会社の結びつきなど愛好者が知りたいことが載っている」と語る。

(岩手日報2017年12月26日、文化欄・学芸余聞)

こちらのお店はメニューがないので、なにを飲もうか迷った時この本がメニュー代わりになるかもしれません。笑
そして自分は持っていません。笑

続いてグレングラント、タリスカーといただきます。

この店では値段の感覚がマヒします。笑

普段、自分はあまり高いウイスキーは飲みません。
ただ、ここではショットで5000円・10000円とか聞くと他に高いのがありすぎて「あ、じゃあそれなら…」という感覚になってしまいます。

しかしハーフ対応はOKのようです。
自分は全部ハーフで飲みました。
たくさん楽しめるのと財布に優しいのとで助かりました。笑

正確には覚えていないのですが、この辺りの時間帯でしょうか。途中で男性2人組がご来店されました。40~50くらいのモルト好きの方々でしたが、初めての来店で店内やその内容にえらくビックリしたご様子。

自分は続いてスキャパです。

隣の方々とマスターがおしゃべりをしています。
どうやら東京から出張でお越しの模様。盛岡に来たら来てみたかったとのことです。

マスターにも聞いていたのですが、ご来店はやはりそういうお客さんが多いようです。

お二方、店内を歩き回りむちゃくちゃ写真撮ってましたが、マスター曰く「ウチは博物館みたいなもん。写真は全然OK」なのだそうです。

そして自分はHAIGを2連チャンでいただきます。

2本目のHAIGは戦前のものだと説明していただいた覚えがあります。
HAIGを注文した時に「飛んでるけど良かったら…」と、御厚意により少し味見させていただきました。
マスター自身が仰ってましたが、たしかに味は飛んでました。
それは記憶しています。
ただ、美味しいかそうでないかは抜きに、経験が出来て良かったです。
貴重な経験をさせていただき有難う御座いました。

そしてさらにグレンファークラスの15年を続けます。

自分が飲んだのはここまでです。

店を出たのはおよそ21時。
自分が滞在中には先ほどの男性2人組だけでしたので、マスターとはいろいろとお話をすることが出来ました。
ウイスキー愛に溢れ、盛岡訛りのきいたオープンで気さくなマスターです。
有難う御座いました。


さて、実際に行ったみての感想ですが、自分はもう行かなくて良いなと思ってます。
マイナスなことがあったからとかではないです。自分はもともと他所のバーでウイスキーはあまり飲まないんです。初めてのバーではカクテルに興味がありますし、ウイスキーは自分の店で味見出来ます。
あとは自分は高いお金を出してオールドボトルやプレミア価格のウイスキーを飲むことにロマンを抱きません。
ちなみにこの時のお会計は覚えてませんが、一杯辺りハーフで2000~5000位だったと思います。

ただ、一回目に行ったときはまだ自分の知識が浅くよくわからなかったので、改めて訪れたわけです。バーテンダーの経験として行っておかねばと思って行っただけです。
しかも、わざわざ行ったわけではありません。盛岡に用があったから行ったまでです。
行ってみたいバーは日本中にありますが、自分にはわざわざ足を運ぶ気力がありませぬ。

ここスコッチハウス盛岡は、バーテンダーというよりスコッチウイスキーを愛してやまない変態さんが好み興奮する場所でしょう。
ちなみに有名な話ですがモルト好きの福山雅治さんは盛岡に行くと訪れるらしいです。


自分はこの後店を出てラムのバーへ行きました。
お店の名前を覚えていませんでしたが【盛岡 ラム バー】で検索したらVidAというお店だったことが今わかりましたww
その日はそこからにっか亭、そしてその後モロモロと飲み屋へ消えていきました…


盛岡は街の規模に比べてバーがたくさんあります。
スコッチハウス盛岡に興味をお持ちの方、これから行かれる方への参考になれば幸いです。

しかしこの店、マスターの生涯で売り切れる量とは思えません。
継ぐ方はいらっしゃるのでしょうか?店ごと東京に持って来る気はないのかしら??
あー、なんだかんだもう一回行っていろいろ教えてほしいかも。笑


店舗情報
スコッチハウス盛岡
お問い合わせ:019-604-5577
住所:岩手県盛岡市下ノ橋町4-26 スコッチハウス
営業時間:18:30~深夜12:30
定休日:無
アクセス:盛岡駅から徒歩10分

遠方から行かれる方は営業時間や店休日は事前に問い合わせるのが良いかと思います。

場所は土地勘がなくても盛岡駅からGoogle マップで歩いて行けます。
徒歩で10分くらいでした。
タクシーで行かれる方も多いようです。

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