【初めてのバー】Barの選び方からマナーまで。現役バーテンダーが徹底解説!

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オーダーの仕方は?メニューはあるの?

最近ではカードが使えるバーがかなり多いですが未だに使えないお店もあるので、カードや電子マネーで支払う予定の方は先に確認しておいたほうが安全です。

メニューに関しては、置いてあるバーも置いていないバーもあります。
メニューがあっても出てこないバーもあります。

席についてすぐにオーダーをされる方やドリンクの相談をされる方も多く、オーダーを受けたあと、ファーストドリンクを出した後に「よろしければこちらメニューになります」とかオススメなどを案内してくれるバーもあれば、そのままメニューが出てこなかったり。
この辺は私もその時々で判断しています。

あまりバーに詳しくない方にとっては「客にメニューを出さないなんて!」と思うかもしれませんが、メニューがないのはよくあることです。
何回か行ったお店で、他の人がメニューを見ているのをみて「あ、この店メニューあったんだ」と気づくこともあります。

そしてそのメニュー内容も、バーによって様々。

お酒の名前と値段だけが書いてあるメニューがあれば、写真や味わい、季節のオススメ等一つ一つ説明付で載せてあるとても親切丁寧なメニューを用意してくれているバーもあります。

ちなみにウチは名前と値段だけのシンプル手抜きメニューです。
知っている人にとってはあまり必要のないものですし、知らない方にとってはさっぱりわからないものなので、値段の目安が案内出来る程度に置いています。

よって、わからない方はバーテンダーに相談するのが良いです。
「すみません。バーに来るのが初めてで(慣れてなくて)、わからないんですけど…」これだけで大丈夫です。

飲み口や好み、アルコールの強め弱め、ショート・ロングの説明、色やグラス…などなど、あとはバーテンダーが聞き出してくれます。
逆に、少しご存じの方は自分から飲み口や好みを伝えて作ってもらっても良いでしょう。
いろんなバーで同じ好みのオーダーをしていると作るバーテンダーによって出てくるお酒が違うので、それも面白いと思います。

小説、漫画、映画やテレビなどで知ったお酒を飲んでみたいとご注文する方が結構いらっしゃいます。
もちろんOKなのですが見てると「うわー…全然おいしくな…」「こんなん飲めない」となってしまうことがあります。

無理に飲む必要は無いです。残してしまうのも問題ありません。
それがどんなお酒なのか、どんな味なのかを知ることが出来て良かったんじゃないかと思います。
美味しく飲みたい方、お酒の好き嫌いやアルコールに対して自信が無い方は、どんなお酒なのか事前に聞いてみるとよろしいかと思います。

カクテル以外のお酒も相談してしまいましょう。
ここ数年、ウイスキーについて聞かれる方がとても増えました。
さらに最近だとジンが流行っているので、ジンについて聞かれる方も非常に増えました。

「全然知らないから飲んでみたい。ウイスキー飲めるようになりたい」「ジンに興味があるんですけど…」なんとなくそのように伝えれば大丈夫です。
どの程度知っているのか、どの程度興味があるのかなど、こちらもバーテンダーが聞き出してくれるはず。
それに合わせて案内してくれるでしょう。

とにかく、わからないことはなんでも聞いてしまいましょう。

「私のイメージで…とか頼んで良いんですか?」これも結構聞かれます。
こちらに関してはマナーの項で触れていきます。

じゃあ、値段は?

値段に関してはバーによってかなり違いますが、バーで飲むのは決して安くないと思います。少なくとも私は。

チャージ料も違えば、同じ名前のカクテルでも値段は違いますし、同じウイスキーや同じジンを同じ量でも違います。
さらに、同じお酒でもストレートで飲むのと、ロック、ソーダ割りでは値段が違ったり。
どの町のバーで飲んでいるかによってもかなり違います。

「町場の普通のちゃんとしたバー」におけるカテゴリでもかなり値段差がありますのであまり参考になりませんが、あくまで目安程度の実際の価格帯です。

チャージ料:0~300で安め。500~1000が多い。

一杯:600~700で安め。1000前後でなにかしらは飲めるバーが多く800~土地や飲むものによる。

TAX:税込または税別10%
サービス料:なしがほとんど。まれにプラス10%の店も。



記事の最後に自分の店の価格を載せてあります。

何をしてたらいいんだろう…

「一人でバーに来る人ってなにしてるの?」とか「何していいかわかんない。何を話していいかわかんない」コレ、友人に聞かれたりすること多いです。

薄暗い店内で読書をする方や、ずっとスマホを操作している方、手帳を取り出し作業する方(ウチは全てOK)なんかもいらっしゃいますが、一人でバーに来る多くの方は何かしらコミュニティを求めています。

バーは「大人の社交場」です。
最初は中の人間(バーテンダー)と話していたのが、他の常連と話すようになったり、気づけば自分が常連になっていたり。
我々バーテンダーも、気の合いそうな人同士は会話を繋げたりします。
他のお客さんとの会話が盛り上がることもよくあります。

しかし、勝手に人の会話に割って入ったりするのは迷惑なのでやめましょう。
詳細はマナーの項で。

二人以上で来る方は、男性同士女性同士・カップル、それぞれで語らう方もいれば、第三者の場を求めバーテンダーを交えて会話をしに来る方々も多いです。

もちろん、ボーっとしたいという方もいます。
なにもしたくないのなら、なにもしなくて良いのです。

バーの中には、オーダー以外会話の無いバーもあります。
もちろん、そこにはそこで1人の時間を楽しみに来るお客さんがいるのです。

一人で飲みに行ってみようと思ったのなら理由があるはず。
「何をしてたらいいのか」という疑問を持つより、一人で飲みに行ってみよう、バーに行ってみようと思った方は「そこに飲みに行ってなにがしたかったのか?」ですね。

会計の仕方

「お会計お願いします」「チェックで」「お勘定!」「ごちそうでした」「じゃあそろそろ…」声をかけて指で×のサイン
いろんな方がいらっしゃいますが、お会計の意思が伝わればなんでも大丈夫です。
「町場の普通のちゃんとしたバー」では多くが席での会計になります。

飲み逃げは勘弁してください。。。


預けている上着や荷物があれば、退店の際に良きタイミングで渡してくれます。
お見送りをしてくれるお店が多いです。

※マナーってあるの

これに関しては、長くなってしまいそうなので別ページにまとめました。

バーに興味のある方はこちらも「よければ」
良いバーを見つけたらから通ってみようと思っている方はこちらも「是非」
自分もあのバーの常連になりたいなど思っている方は「必ず」読んでください。


悪気はないのにやってしまうこともあります。

バーテンダーの店側・客側目線と、まとめ

最後に、バーテンダー側・客側としての自分を例に挙げておきますので、こちらも参考になればと思います。
 
客としての自分
店の選び方:通りがかりで見つけたバーに関しては、そこがどんなバーかは看板や佇まいで大体わかります。新しい土地でのバーの場所探しはネット検索です。

 

服装:服装を気にしてバーに行くことがありません。短パン・サンダルはもともと履きません。人並みの清潔感はあると思います。断られたことはありません。

入り方:「いらっしゃいませ」と言われたら「○人です」と言います。

オーダーの仕方は?メニューはあるの?:同業として興味があるのでメニューがあれば見ます。オーダーはその時飲みたいものを。始めて行った店ではスタンダードカクテルと気になるボトルストレート。馴染のバーなら簡単な割りモノかビールが多いです。

じゃあ、値段は?:相場がわかっているのであまり気にしません。知らないお酒に出会い、飲みたくても(高そうで)あまり予想がつかないときは値段を聞きます。

何をしてたらいいんだろう…:一人で行った場合、大体バーテンダーと話します。忙しそうなら黙って飲んでます。話してもらったら一緒に飲んでもらいます。2人以上で行った時はその時々です。

会計の仕方:初めてのバーだったら「すみません、どうも御馳走さまです」「すみません、お会計お願いします」とかだと思います。たぶん…。

 
 
バーテンダーとしての自分
店の選び方:自分のバーは新宿から電車で20分程度。最寄駅から徒歩1~2分。ネットで調べて、紹介で、通りがかりでバーと見つけて気になって、という方々です。

 

服装:他のお客様に不快感を与えない清潔感があればウチは大丈夫です。

入り方:「いらっしゃいませ」とお迎えさせていただきます。あとはお客様次第で動きます。
初めての方は大体「○人なんですけど」と言ってくださいますね。

オーダーの仕方は?メニューはあるの?:「ご不明な点等ございましたお申し付けください」と言って最初にメニューを出しますが、その前にオーダーされる方もいます。店への入り方、メニューの見かたやバックバーの見かた、振る舞いで慣れているかそうでないかわかります。困っていそうなら自分から相談しに行きます。
常連さんはメニュー出しません。

じゃあ、値段は?:チャージ500円、ドリンク800円~、税込、サービス料無し。

何をしてたらいいんだろう…:ドリンク作ってお客さんと話してます。お連れ様との時間を愉しみに来ている方々しかいらっしゃらなければ邪魔にならない、気にならないようにしてます。

会計の仕方:席での会計です。ウチは一通りのクレジットカードが利用可能です。電子マネーには対応していません。


いろいろと解説しましたが、結局のところは行ってみなければわかりません!
まずはバーというお店に足を踏み入れてみると良いと思います!

たまーにガチでぼったくりの心配をしている方がいらっしゃるのですが、最近ではぼったくりバー探す方が難しいです。笑
そういう繁華街でもギリギリ目立たないようになので、町場で看板が出ていたら99.99%大丈夫です。
(自分が知らないだけの可能性で0.01%あるかも笑)

一発で自分に合うバーが見つかれば何よりですが、ダメなら2軒3軒行ってみましょう。
良い飲み屋探しなんてそんなものです。


どうか、この記事を読んでバーに足を運んだ方が素敵なバーに出会えますことを。


不安な点や、その他ご不明な点等ございましたらお気軽にコメントからご質問ください。

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