- 店の選び方
- 服装
- 入り方
- オーダーの仕方は?メニューはあるの?
- じゃあ…値段は?
- 何をしてたらいいんだろう
- 会計の仕方
- ※マナーってあるの?
バー自体が初めての方はもちろん、初めて行くバー選びでは、この辺りが気になるところのようです。
初めてバーに飲みに来られた方や普段あまりバーに足を運ばない方、他所のバーには行ったことがないから行ってみたい、そんな方によく聞かれることです。
私は10年以上バーテンダーをしています。
自分の住んでいる沿線のバー、自分の店のある沿線のバーには全て行きました。
都内の有名なバーにもほとんど行ったと思います。
barと屋号のつくお店にかたっぱしから入ってみた時期もありますし、東京以外のバーも含め、相当な軒数足を運んだと思います。
そんな私が、バーに興味はあるけど行ったことがない、行ってみたいけど入りづらい、そんな話を参考にご案内致します。
なお、ここで取り上げるバーとはいわゆる「町場の普通のちゃんとしたバー」です。
イメージが湧かず、それってどんなバーだよ、という方はバーのジャンルをまとめていますので、これに関しては以下の記事も参考にしてください。
自分がどんなバーに行きたいのかも参考になるはずです。
ここで言う「町場の普通のちゃんとしたバー」とは、カウンターがあり、バーテンダーが居て、酒瓶がたくさん並んでいて、騒がしくない雰囲気のなか酒を中心に飲食する町場にあるお店(バー)です。
各項目、順を追ってみていきましょう。
最後には、バーテンダー側・客側としての自分を例に挙げておりますので、そちらも参考になればと思います。
店の選び方
どんなお店でも、その人にとってのアタリハズレがあると思います。
バーなんて何軒も行ったことがあるという方にとっては、たまたまご自身の思うハズレを引いても「いまいちだったなー」で済むでしょう。
しかし、思いきって足を踏み込んでみた方にとってのアタリハズレは、とても大きいですよね。
それが初めてのバーでしたら、なおさらです。
「バーって入りづらかったけど楽しかった!」
「思い切って入ってみたけどつまらなかった…」
「もっといろんなバーに行ってみよう!」
「バーなんてもう行かなくていいな」
お客さんから話を聞いていると、最初のお店選びでこのように印象が分かれてしまったことも少なくないようです。
どんなお店も入ってみなければわかりませんが、ここでは出来るだけハズレを避けることができるであろう選び方を解説します。
まず大切なのは、ご自身がどのようなバーに行きたいのかです。それに合っていなくてはなりません。
一口にバーと言ってもいろんなスタイルのバーがありますが、ここでは「町場の普通のちゃんとしたバー」を選びます。
この時代、まずはネットで検索してみると良いでしょう。
ご自分にとって都合のいい駅名(エリア), バー(bar)で検索してみて下さい。
気になっているバーが実際にある場合は店名 , 駅名(エリア)で検索してみると良いでしょう。
もちろんネットに情報のない隠れ家と化したバーもありますが、慣れないバー選びでは選ばないほうが無難でしょう。
ネット上では、カウンターやバックバー(カウンター越しにお酒を並べてある棚)の内装を見て、自分の行ってみたいバーの雰囲気に合っているかどうかで判断するしかありません。
「町場の普通のちゃんとしたバー」には、一通りの洋酒(日本酒、焼酎は扱っていないことが多いです)が揃っているので、自分の飲めるものが全くないということはまず無いでしょう。
ウイスキーしか出していないようなお酒のジャンルに特化したバーもありますが、そういうバーはネットに情報が出てきたときにわかると思います。
接客をしてくれるバーテンダーとの相性や、そのお店の空気感ばかりは行ってみないとわかりません。
その時の店内の状況や相性があるので、バーに関するネットの口コミはあまりあてにしないでください。
ただその客に合わなかっただけで、わかってもいないくせに評論しちゃってる人がいます。
外からは中が見えないバーも多く、重厚感のある扉であったり、慣れない方にとっては入りづらい佇まいであったりもしますが、安心してください。
むしろそういうバーほどドリンクや接客のレベルは高く、バーとしてはちゃんとしているところが多いです。
看板は電光などピカピカキラキラ、チャラチャラしていないバーのほうが落ち着いているでしょう。
全てにおいて一概に言えることではありませんが。
知り合いにバーテンダーや、バーに詳しい方が居る場合はその方に聞いてみても良いでしょう。
よく行くバーが一軒ある方は、そこのバーテンダーに聞いてみるのが良いです。
その方の馴染みのバーだったりすると、直接「紹介」という形をとってもらえることもあるので、入りやすくなると思います。
バーテンダーに他のバーの情報を聞くことは別に失礼なことではありません。
良いバーテンダーほど自分のところだけでお客さんを囲ったりはしません。
他に良いバーや有名なバーを知らないバーテンダーは勉強不足です。
初めて行った土地のバーで情報がわからず「この近所に、”他にも”良いバーはありませんか?」と聞いても教えてくれます。
駅名 , バーで検索した時は目に留まらなかったのに、ということも。
私なんかも良いバーはどんどん紹介しちゃいます。
お客さんから「今度~のほうに行くんだけど、良いバー知らない?」
「今~で飲んでるんですけどこの辺に良いバーありませんか?」
なんて聞かれたり連絡がくることもあります。
ちなみに、バーの情報以外にもその土地のバーテンダーは街の情報にも詳しいです。
私は知らない街で食事や飲み歩きをするとき、一軒目にバーを選び情報収集をすることも多いです。
服装
ドレスコードに関して聞かれることがありますが、あまり気にしなくて大丈夫です。
普通のカジュアルな格好で。
私が考えるに、大切なのは「清潔感」です。
少なくとも、他者が飲食をする場に対するマナー。
そもそも「町場の普通のちゃんとしたバー」にドレスコードなんてないんじゃないかと思います。
町場のバーにも、オーセンティックバーと呼ばれる雰囲気のかたいジャンルのバーがあり、さらにそのオーセンティックバーの中にも「ガチガチさ・コテコテさ」の度合がありますが、そもそもガチガチのオーセンティックバーというのが多くないんです。
かためのオーセンティックバーで「帽子を取ってください」と言われたというのはたまに聞きますが、言われたら取ればいいだけです。
私はいちいち着飾ってバーに行ったりしませんが、入店を断られたことはありませんし、そういった現場を見かけたこともなければ、自分自身断ったことがありません。
特に、住宅地として利用されるような駅の近所にあるバーには地元の常連が集まるので、そういったバーにおいてはサンダルにハーパンの方も珍しくないです。
町場とは言えオーセンティックバーの場合はその度合いによりますが…。
みなさんバーに対して「イメージ」が強すぎるなと思います。何から来ている「イメージ」なのかわからないのですが。
バーと言えば特別なもの。オシャレをしていくもの。クリスマスや誕生日のようなイベントの日に予約をするもの。
そうではなくなってきています。
もちろん、バーを非日常的空間と捉え、特別な思いで使う方もいらっしゃいますが、時代の流れとともにバーは日常使いになってきているのです。
ホテルのバーを日常使いしている方だってたくさんいます。
高級ホテルのバーで、ラフな格好で気風のいい飲みかたをされてる方もいます。
仮に初めてのバーが気合を入れたデート。ホテルで食事をしてそのあとホテル内のバーに行く、なんて時にはそもそもそれなりの恰好をされてるでしょうし、ホテルの飲食店に入れたのなら大丈夫です。
ボロボロの布きれで身体をおおい、不快な臭気を放つような方でしたら私は断ります。
他者に対して不快感を与えるレベルで「清潔感」の整っていない方には、断り文句として「ドレスコード」という言葉を使うかもしれません。
入り方
入るときに緊張した、という方が多くいらっしゃいます。
どうぞ、力を抜いて扉を開いてください。
普通の飲食店と同じでございます。
入店が伝わると、大体「いらっしゃいませ」と言われますよね。
お客さん側から「○人です」と伝えることもあれば、お店側から「何人ですか?」と聞かれることもあると思います。
いつもの飲食店のように案内されてください。
あとは、上着や荷物を預かるか聞かれたり、席の椅子を引いてくれるお店があったり、その後の対応はお店によって様々です。
「こちらへどうぞ」と誘導されたらそちらの席へ。
「お好きなお席へどうぞ」と声を掛けられたら、ご自由にお掛けください。
ちなみに、お好きにお掛けいただいた際にはその座る位置で、その方のことが少し見えてきたりします。
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